バランス

未分類 2018-06-12

バタバタと仕事が進み気づくと梅雨入り。
今年もすでに仕事内容に課題は多く残る。野菜セット定期便は10年を迎えて未熟さはまだまだあるが、人の意思、意志が働き、何とか支えられながら継続できる安心感がどこかに生まれている。営利追及ではなく、人が食べるということ、食べ物であるということの大切さを第一優先させてきた結果、難しい経済性も人々の意志によって乗り越えられるかもしれないという稀有な世界が開きつつある。

これからは内と外のバランスをとっていく必要があり、自分たちの世界はそれを取り囲む世界に深く関りを築くことで先に進むことができる。

いつも理想を追い続け過ぎないことを意識し、外側の関係性の中から自分たちの行為、営みといった実質的な部分が生み出されているのかを常に検証しながら、エゴや自己といった部分がどれだけ存在するのかを知るための一つの手段としている。

中心というのは常に不安定の中にある。人が立つという行為も何かの仕草も常に中心は一点であって、不安定の中に成長に従って意識から無意識に中心をとれるようになる。ただ、成長とともに緩やかにその中心の無意識化によって意識が薄れるために、ある一定成長したとき、どこに中心があるのかを捉えられなくなる。大人になって自分の中心、重心がどこにあるのかを正確に捉えるのは難しい。

伝統や文化というのは長年にわたりその中心を捉えられるマニュアルのような気もする。身体と外側の関係性は必ず影響しあっているので内と外のバランスが持続する一つの鍵で、環境破壊のような社会の持続性を失う行為であってもその時代ではその破壊行為も持続性の一つとなるときがある。その時代から思考することによってバランスを取ろうとするのが人というものではないだろうか。

© All rights reserved.