出来ないことも

未分類 2016-03-12

SDIM5473

いよいよ農作業が忙しくなってきたこの季節。
育苗ハウスの中が苗で溢れて、場所が無くなっては片づけて場所を作っての繰り返し。
片づけながら作業が進められたら良いのだけど、嫁さんの仕事復帰まではオーバーフロー状態が続く。
子供を育てるって大変だなぁと改めて思う。

でも、今年は出来ないこと、やれないことは、仕方ないと不完全を受け入れる覚悟をしている。
人生はまだ続くだろうからって。
一方で新しい命が我が家にやってきてくれた事を転機に新しい変化も生まれるだろう。

人生って不思議なもので出来ない時も、出来る時も、時として時間を刻み過去と未来をつくり上げ今と言う時間を生みだす。
家族として幸福なときも農業として窮地のときも同じ時間を刻みながら。

そんな中、まだ自我が芽生えない神の子は、とてつもない早さで細胞分裂を繰り返し、変化し、この世に放たれる準備をしている。私たちはその生命のリズムに合わせて暮らすことで、私たちが作っているこの社会と生命の錯誤を知ることとなる。
生命に謙虚に生きる学びを得る貴重な機会として。

もし、この社会にそういう機会が減っているなら。
もし、この機会を謙虚に受け止める精神が無くなっているなら。

それは、この文明にとって大きな損失となるに違いない。
子育てがどれだけ大変であっても、なおざりにしてはいけない仕事として受け止める偉大な精神は人の奥底には必ず存在する。それはどんな時代になっても奥底から湧きあがってくるものだと信じたい。

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