鉄車輪

未分類 2017-01-13

 

 

SDIM6274

年が明けてバタバタと時間が過ぎる。
冬は冬の仕事がある。今年に入ってまずはずっと放任だった琵琶の木を剪定する。
チェーンソーでバサバサ。切ってみるとすごい枝葉の量に、半分残して終了。
作業小舎ももう少し手を入れたい。新しく入り口を新設する予定。ちょうどいい古建具も倉庫にある。

重い鉄の車輪は押す時には大きな力が必要とする。
だが、動き出し慣性が働きだしたときにはそう力も必要なくなる。ただ、少し怠けるとゆっくりと気付かぬうちにスピードは落ちていくだろう。その怠けが無意識の気持ちの緩みであっても。

それを立て直すとき二つの選択肢がある。
急いで短期的に立て直すのか?先を見てゆっくりと立て直すのか?
どちらを選ぶのかでその人の心境は大きく変わる。
だが、どちらを選ぼうとも、
その先に何が起こるのか、何があるのか、誰も分からない。

重い車輪なのか、軽い車輪なのか、人は選ぶことが出来るし、また途中で諦めることもできる。
重かろうが、軽かろうが、その車輪にどれだけの意味があるかは分からない。
いや、ただの鉄の車輪。
ただ、ただ坦々と押し続ける。

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