食べる

未分類 2015-12-29

SDIM5201

大根ステーキに春菊のバターソテー、水菜とブラウンマッシュルームのサラダ、黒豆のごはんにネギのお汁。

農家をして、あるものを頂くということが当たり前になり過ぎて食材を選択して買うと言う行為が特別に感じる。
選べることも良いけど、選べないこともなかなか良い。

マーケットに出店している時、たまに農家が買いに来る時がある。
「あれ?」
ふと尋ねてみると
「いま野菜がないから」

そう言えば周年多品目栽培をしている農家が減ったなぁと。
そして、何かを伝えたいと言う農家も。

一つひとつ野菜の種類が増えて暮らしが出来て行くという感覚。
欲しい野菜が作れるようになった喜び。
年々食卓が豊かになり、季節の野菜が並び、端境期には乾物や保存食が中心になる。
一年の中に季節と言うリズムが出来て行き、それぞれの季節が待ち遠しくなる。

何時も家族そろって食事をとる。何でもない毎日。
選ぶ時間や損得を考えるよりも、私はこんな暮らし方がしたかった。

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