餅つき

未分類 2015-12-31

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まだ薄暗く霜が解けない朝。
まずストーブに薪をくべて火を入れ、羽釜いっぱいに水を入れストーブにかける。
前日から浸しておいたもち米の水を切り、臼に張っている水を掻きだし搗ける所まで運ぶ。お湯が湧いたら臼にお湯を張り、杵とともに温める。

ここまで私が朝一番に小舎へきてする仕事。
今年は止めておこうかと思っていたけど、近所の農家と一緒にすることに。準備を進めていると嫁さんと子供が到着し、そして近所の農家の父と娘が到着。

一回に2升の米を蒸し、その蒸し上がる匂いと共に慌ただしくなる。
とにかく冷めないうちに搗きあげて、丸める所まで行かなければいけない。時間との勝負。

臼にふっくら蒸し上がったもち米を載せて力一杯捏ねる。しっかり潰して搗かないと米粒が飛び散ることになるから念入りに。
それから、ヨッコラショと搗く。介添えは杵に餅がつかないよう湯を打ち、餅を返して高さを保つ。

搗きあがったら、奇麗に餅を整え米粉のとり粉が入った採桶に移し、一人はちぎり残りの人はひたすら丸めていく。

今年はそれを7回。
なかなか腰にくる仕事だけど、何時もやって良かったと思う。

暮らすというのは同じことの繰り返しを言うのだろうと思う。その中に穏やかに、でも力強い変化、育ちがあるのではないか。
餅搗きという行事、昔は正月を越すまで食べさせてくれなかったけど、私たちは今堂々と食べている。

何時もこの年末の多忙に危うい餅つきだが、時間泥棒に時間を取られないように気をつけないと。

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