きゅうり

まつなが畑 2015-08-25

SDIM4520

8月後半、野菜が無くなる。いつものことだが、課題が残る。雨の降らない猛暑の中、少しだが何とか植え付けたきゅうりが採れ出す。この野菜が少ない時期、なんてありがたいのだろう。

野菜セット定期便はとにかく野菜を絶やさず、一定量生産し続けるということをする。これが、難しい。自分たちの暮らしの延長線上にある商売という位置付けも、
いつの間にか野菜セットという商売の延長線上にある暮らしに変わっているような気がする。
もし、私が食べ手なら前者の方が心地が良いが、食べ手も作り手も自然体で心地が良いという状態はこの経済社会では、なかなか難しいのかもしれない。

不便とか、無いとか、不安定を許容出来ない経済、だが暮らしというのは少々の不便さは許容出来るものだと私は思っている。

こういう野菜が少ない時期にきゅうりが出来るということ、
心から「ありがたい」と思えるのも、この野菜セット定期便がこの経済社会の中で、より人の暮らしに近い在り方だと言うことなのだろう。

私たちの人の意志が暮らしというものを守り、持続させる。

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