売れ残り

未分類 2016-07-29

SDIM5824

 

今まで直売所への販売はしてこなかった。競争という世界が好きではない。
できれば、必要とされているところでやりたい。

そんなことを言っても世間はひたすら競争しながら世の中を作っている。
日本は多くの食品を輸入に頼り半分以上を破棄する。こんな国で誰もがその現場には遭遇したくないと思っているだろう。

直売所という自由競争の場で供給過多になったとき価格の暴落が起きる。
そんな時、「価格競争には参加しない」と表示し適正なと思われる価格を提示する。

当然多くが売れ残る。それは、安くしても需要過多の時は誰かが売れ残るということ。
それなら、率先して売れ残るほうへ行こうと思う。目先の売り上げを目指したくない。
将来の若手生産者が持続できる価格を示したい。

売れ残りを持って帰り、袋を破り、堆肥場へ破棄する。
その時、誰かがそれをしている。しかも想像もつかないほど大量の食べ物を。

ココイチのビーフカツの事件もそうだが食べ物って何だろう?

そんな疑問も現場は吹っ飛ぶほど毎日大量の食べ物を捨てている。
食べ物に限らず大量消費、大量破棄の時代、多くの人が見たくない世界があることは誰もが知っているはず。

誰が悪いわけではない。
安売りしようが、安いものを追い求めようが、破棄される現場を見ようとしなくても。

ただ一つ、私は加担しているということを知りたい。
そしてそこへの些細な抵抗を続けたい。

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