子供たちが夏休みに入る。
日常の中で家族の時間がグッと増えるこの時期、大人たちは日々の仕事に追われながらも一緒に過ごすこの時間から多くを学ぶ。
大阪では学校にクーラーが入って夏休みを減らすらしい。
大人になって、社会というものを見渡した時、時代とともに変わりゆくその姿に違和感を覚えたり、疑問を持ったりするようになる。
子供たちを利用しようとしているのではないか?そんなことさえ疑うようになる。
あるとき、大人という存在にあこがれや、理想を抱いたときの姿に今思えばあまりにも違いすぎた。
一方では世間の常識をしっかり弁えて大人ってこういうものだなぁと落ち込んだり。
何か心に刷り込まれる風景というものが日常にあって、
それって、何もしない中から生まれるもので、何かを仕立て上げられたものではなく、むしろ忙しい出荷作業の合間に垣間見る一瞬だったりするもの。
何か自分の中のしつこいものを捨てて「まぁ、いいかぁ」と思えたときに初めて足元が見える。と、いうこともある。
そんなときに、その日暮らしの、将来何も保障されない、自分たちの生き方でも、かけがえのないものがあって、大人や子供たちにこの機会や時間を削るというのは本当に将来のためになるのだろうか。
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