自宅から畑までは1.5km、畑から小学校まで700m。
たいした距離ではないが子ども達は毎日歩いて通学している。
畑で集団登校と合流するので、私はその時間に見送りに行く。
子ども達が学校から帰って来れば、自宅に帰るか、遊びに行くか、出荷日なら作業場にいる。
今日、長男は一度自宅に戻ってから再び畑の方へと遊びに出かけた。
私は最近疲れが溜まっていたのか自宅で昼食後、昼寝をしてしまい、15時ぐらいにボケボケと軽トラに乗り込み農作業へ。畑までの道のり、長男がボツボツと歩いていたので、軽トラに乗せて目的地の公園へと送る。
その後、午前中は強風の為に牛蒡の種まきが出来なかったので、種を播く。遅れての農作業、17時を回っても終わらず、長男が戻ってくる。一緒に農作業をしてようやく帰路へ着く。
道中、薄暗い青い光の中、葉が落ちた小枝が重なり合い影となる。
軽トラを止める。
目に映る風景は本物だろうか?真実だろうか?毎日、人は労働をし、生きる。家族が増えればその営みの厚さは増し、その地の執着心が芽生え、空間に時を刻む。
目に映る風景はもしかすると、その人の空間に存在する空想なのかもしれない。
ふと息子を見ると、祖母に貰ったカメラを同じように構えている。
時間と共に青い世界は暗闇へと向かう。
今日は3番目に産れた次女の2歳の誕生日。
妻の手料理と人参ケーキが待っている。
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