ほどほど |

夏バテとは夏の疲れが秋に出て来ることを言うらしい。
しばらく体調が悪く、毎日飲んでいたお酒をしばらく休んで、温かいお茶にする。
お茶とご飯、おいしいなぁ。

そんな禁酒もそうは長く続かないのだが。

農業を始めて3年は殆どお酒は飲まなかった。身の丈を何時も意識して生きると言うことをしていたのか？
最近ではまつなが畑の成長期が過ぎ、停滞期？体の成長が止まり、精神の成長へと切り替わったように感じる。
何事も身の丈をわきまえなければ持続性を失う。ほどほどが良い。

競争社会の中では身の丈以上を求められる。それも若ければ少々の無理も出来るが、ある程度の年代に入った時、そのストレスは社会のどこかで溜まり続ける。

この国を見た時、バブルという成長期を終えてからどうも迷走し続け、今どう成長していいのかがまだはっきりと見えていない中、ストレスと無力感が漂っているように思う。その結果、前回の過去最低の投票率となり、この国の民主主義が崩壊した。

安保法案も辺野古基地移設も原発再稼働もその上での議論になる。何でもアリ、言ったもん勝ちみたいな今の状況は精神の成長とはかけ離れているように見える。

我々の販売所では仕組みを越えて人の状態を大切にしてきた。
それは仕組みでは越えられない部分があるから。仕組みが崩壊したとしても精神が成熟へと向かっているなら、次のステップへと進めるからだ。

この国が持続して成長していくには私たち一人一人の在り方、在りようが問われているように思う。
「ほどが過ぎる」と何でもうまく事が進まないものだ。