未分類 2018-06-19

悲しきことに対して人はどうすればいいのか?
時間は止まることなく刻々と進む。
また、時も止まることなく進む。
身の回りの人々もまた止まることなく進む。
物事も滞ることなく進む。

ただ

時は人の意志なのか、願いなのかは分からないが日常とは違う世界での流れとなり、物事が順調に進んでいる時や、必死に進めている時は見失い時の流れは速いが、今は実にゆっくり進み、周囲とのスピード差を感じる。

本当は多くのくだらないことを止めて、本質的なことだけをしたいと思い、その濃淡が今まで以上に、目の前に、強烈に浮かび上がってくる。でも、身体は世間に徹底的に組み込まれ、操られ、意志が本当にあるのかさえ疑いたくなるほど身動きがとれない。

だから

自分の思想と反することであっても受け入れ、苦しみも、悲しみも全てを受け入れ、前へ進むことを選択する。

そうせざるを得ないから
今は静かに前へ進むことだけを。

バランス

未分類 2018-06-12

バタバタと仕事が進み気づくと梅雨入り。
今年もすでに仕事内容に課題は多く残る。野菜セット定期便は10年を迎えて未熟さはまだまだあるが、人の意思、意志が働き、何とか支えられながら継続できる安心感がどこかに生まれている。営利追及ではなく、人が食べるということ、食べ物であるということの大切さを第一優先させてきた結果、難しい経済性も人々の意志によって乗り越えられるかもしれないという稀有な世界が開きつつある。

これからは内と外のバランスをとっていく必要があり、自分たちの世界はそれを取り囲む世界に深く関りを築くことで先に進むことができる。

いつも理想を追い続け過ぎないことを意識し、外側の関係性の中から自分たちの行為、営みといった実質的な部分が生み出されているのかを常に検証しながら、エゴや自己といった部分がどれだけ存在するのかを知るための一つの手段としている。

中心というのは常に不安定の中にある。人が立つという行為も何かの仕草も常に中心は一点であって、不安定の中に成長に従って意識から無意識に中心をとれるようになる。ただ、成長とともに緩やかにその中心の無意識化によって意識が薄れるために、ある一定成長したとき、どこに中心があるのかを捉えられなくなる。大人になって自分の中心、重心がどこにあるのかを正確に捉えるのは難しい。

伝統や文化というのは長年にわたりその中心を捉えられるマニュアルのような気もする。身体と外側の関係性は必ず影響しあっているので内と外のバランスが持続する一つの鍵で、環境破壊のような社会の持続性を失う行為であってもその時代ではその破壊行為も持続性の一つとなるときがある。その時代から思考することによってバランスを取ろうとするのが人というものではないだろうか。

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姿

未分類 2018-06-04

周りの田んぼに水が入り。田植えが始まっている。
午後7時を回っても農家は働いている。

朝、子供たちが歩いて登校する横を軽トラで付いていきながら周りを見渡す。
農家がこの時期はせっせと働いている傍ら田舎道を歩いて毎日学校へ行く。大人が労働する姿を見ているとその地域が呼吸し循環し何時まででも生かされる安心感が生まれるような気がする。
食べ物を作るという行為は何とも不思議で、人が自然の一部であることを再び思い起こし、その営みが当たり前であって遠い昔から当然のように行ってきた姿であるということを自然と私たちは知っている。
ただ、ここも時間とともにその姿は減ってきている。

いつの日か遠い昔の記憶としてこの社会の引き出しに仕舞い込まれる運命なのかもしれない。
大規模農業とは違った人の営みがまだここにはあるということを記録しておこう。

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ジャガイモの実

未分類 2018-05-30

酒に酔って過去を想い出し失筆する。禁酒中だが。
人にとって、育ってきた環境は大人になっても柵として纏わりついてくるもの。ただ、素質や気質のように天からの授かりものではないので、それらによって形成された人格も深く受け入れることで変化する。

運命もまた、人の力で変えることができる。それは、スピリチュアルな世界や風水、占いとかではなく。天からの授かりものの周りに存在する、人生という経験から作られた私という存在は今その時点の選択に常に委ねられているからだ。注意しなければいけないのは自分の足跡というものを知っているのか?否定していないのか?ということ。
深く落とし込む訓練は日ごろの日常にあり。非日常的な行為はそれを見にくくさせる。

常に人は何かを選択しながら生きるが、それは私という存在が選択しているのか?その人生の経験から比べることによって選択しているかで分かれ道がくる。前者は人がする行為に対して後者はその時代による環境の影響が色濃くなる為に本質的に本人が望まない結果を生む場合が出てきてしまう。

自分を知るという行為はとても難しいことだけれども、どんな環境下であっても、世界のどこかの飢えで苦しむ地域であっても、別荘を持ってロングバケーションを過ごす人であっても、日々生き生き暮らし、もし絶望がやってきても乗り越えられる人々は、与えられたものとその周りに存在する人生の中で正確な選択をしている人ではないか?と思う時がある。

いや。
3.11の年に福島に行ったとき絶望に逃げ惑う人々、怒り狂う人々、その中に凛と日々を過ごす人々の姿があった。
自分の人生に嘆くのも良いが、それが人生で最善の選択ではないはずだと。

写真はジャガイモの実。上手くいけばこうして結実する。
上手くいけば。

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HOTEL Flower Style

未分類 2018-05-28

おそらく犯罪者の多くは世の中の不条理に負けた人だろう。人は傷つくほどに強く生きられる生き物。
高校の時には犯罪を犯していたり、一歩も違えば少年院に行くような人間もいたし、中学の同級生は薬中で俳人になったのを見た。
私は比較的裕福な家庭で育ったけど、頭が悪かったから。裕福が嫌でたまらなかった。

何故、有機農業をしているか?というのはその一点でしかない。
今のオーガニックの世界はお金持ちの社交場になっているからストレスが多い。有機野菜って高いから仕方がないと思っている。
それにお金がある人は余裕があるから良い人が多い。ストレスが罪悪感に思えるほど。

でもなんでこの業界、弱者を助けることができないんだろう?不条理を正せないのだろう?と勝手に思っている。

そういえば高校の時の同級生にラブホテルの経営者の息子が居た。きっと彼はお金はあっただろうけど、金持ちも貧乏も、嫌でも一つの教室にいた時は良かったなと思う。

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道のり

未分類 2018-05-25

多忙の日が続き、水曜日の雨の降る前の朝。
まだ雨が降ってこないので「少し仕事が出来るな」と。本当は雨予報だったので仕事はする気がなかった。少し気が緩みながらトラクターに乗って耕す。身体は連日の重労働で疲れていた。
作業機をトラクターの後ろに付けて調整しているとプチっと、腰で。ギックリ腰になってしまう。疲れている中、気が抜けての仕事が悪かったのかもしれない。

数年前に何度かやっていて4度目ぐらいか。
今回は軽くてそのまま仕事は出来たけどまっすぐ立って歩けない。

農業をしていると腰の問題を多くの人が抱えている。特に新規就農者。

10年続けてなんとか腰痛も、新しい機械の導入や仕事の仕方、体の使い方、痛いときのケアの仕方などで持続できるようにはなってきたけど、ふと気が抜けた時にやってしまうものだなと。
とにかくこの時期は体力的に辛い時期。身体には気を付けたい。

24歳の時に農業を始めて、以前のように無理がきかなくなってきている。その代わり積み重ねてきたのは歳月だけではなく、技術や環境も以前とは比べ物にならないぐらい整ってきている。新たな問題も山積みだが。
人は自分のことが一番分からないもの。身体も。痛みを知って初めて知ることになる。さてこれからの道のりどう進んでいこうかな。

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深ける前

未分類 2018-05-19

夜が深ける前の青色が好きで。
配達前に慌てて撮った写真。

元々は夜行性で朝が苦手。農家に最も向かないタイプだと思う。
まだ、日中は働けるから朝はそこそこだけど、気温の上昇と共に朝が早くなる。
季節に追われながら、それなりの覚悟をもって早起きするのだが、早朝は鳥のさえずりが気持ちが良いから得した気分になる。何よりも農家として後ろめたさがないのがいい。

夜と朝は同じ場所に居ても全く違った空気を持っている。
忙しい中でも一瞬垣間見る風景が記憶の奥底に到達するとき、いつもと何ら変わらない日常がとてつもなく大きな世界へと広がる。
それが豊かと言うのかは分からないが、物では埋められない何かがあることが確信へと向かう瞬間でもある。

 

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農繁期

未分類 2018-05-16

どんどん夏野菜を植え付ける。
仕事量が多いこの時期は予定通りに事が進んだ試しがない。雨上がり後、いい加減草に覆われる前にゴミ出しをする。鉄くずを持っていく。ちょっとの小遣いと思っていたら4千円にもなった。

金欠だったからありがたい・・。

まだまだこれから忙しい毎日が続くが、どの仕事を優先して、どの仕事を諦めるか?いつもその選択に追われながらも何とか落ち着きどころを見つけていく。

振り返ればこれだけ登ってきたが、先を見ればまだまだ先は長い。
亀のように働かくのが良い方法かな。

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